聴覚再生再建手術で聴覚を作る・神経幹細胞を用いた聴神経再生療法






現在、再生医学の分野は、その方法論に於いて大きく2つの方向で進展しています
ひとつはコンピューター技術を駆使した一種の人工臓器技術
で、さきにお話したABIと人工内耳が代表例であります。
もう一つは生物学的な方法
で、脳卒中や脊髄損傷で傷ついた神経伝導路を、後述する神経幹細胞を用いて修復しようとする方法であります

聴覚再生再建手術で聴覚を作る


これまでも現在もヒト中枢神経組織は、実際的な再生が起こらない為、機能回復が非常に難しい状況です。
しかしながら「中枢神経組織は再生しない」この現前とした生物学の原則を打ち破る研究開発が1992年、2002年となされてきました。1992年には
動物では大人の大脳の組織内にも、培養系では神経幹細胞が確実に脳室壁と海馬
には存在することが実証されました。さらに2002年には、大人の大脳における損傷後の機能回復が、神経栄養因子を投与し大脳内の神経幹細胞を操作することで、誘導しうることが実証されました。




この第二の研究は特に私自身が大学院生時代に行ったものであり、生物学学術誌としては最も権威あるセル(Cell)誌に採択されました。この基礎研究を土台として現在シンシナティ小児病院研究機関、中福教授との共同研究により、動物では大人内耳-聴神経そのもののみならず脳幹に神経前駆細胞が広範囲に豊富に存在することを明らかにしております。現在ヒト聴神経腫瘍手術後内耳組織、聴神経組織からの神経前駆細胞の分離、培養方法を確立しつつあり聴覚路の機能的再建を目指した再生誘導療法の開発を行っています。


さらには、すでに臨床応用された聴性脳幹インプラント技術の研究を平行して行い、両者の融合治療法の開発にも取り組んでいます。近未来には、患者様本人の聴神経前駆細胞を培養、操作することにより聴神経腫瘍摘出後の聴覚再生が現実のものとなるよう努力しております。






当ホームページでは皆様のご相談にメールでお答えしております。   
プライオリテーコンサルト(最も重要な事柄は何かを知ることができます)

  ホームへ  次へ