感謝の声・体験談 その1 感謝の声・体験談 その2
感謝の声・体験談 その3 感謝の声・体験談 その4


患者様からの喜びの声・感謝の声

験談3. 2006年秋に治療を担当させていただきましたxx代男性から治療体験記をいただきました。進行性の難聴を患われ聴力が一時26.5デシベルまで落ち、精密検査にて小型腫瘍(15mm弱)がみつかました。この聴神経腫瘍により平均聴力26.5デシベル、御音明瞭度90%の聴覚低下がありましたが、全摘出、直後から顔面麻痺なし、術後聴力37.5デシベル、御音明瞭度55%で退院されました。その後も1年弱再発なくほぼ同じ状態でおいでです。

1.はじめに(現在の状況)
わたし(手術当時59歳)は、平成18年9月、虎の門病院において右聴神経腫瘍の全摘出手術を受けた。手術は11時間に及ぶ大手術となったが、一ヶ月の入院と一ヶ月の自宅療養の後、会社へ復帰、おかげさまで現在は通常どおりの勤務をしている。 現在の心境は、手術を受けて本当に良かったと思っている、そして、手術を執刀していただいた中冨先生をはじめ、手術に携わっていただいた先生方、看護師ほか関係者の皆様に感謝している。この闘病記は、わたしと同じ病気で悩んでいらっしゃる方、頑張っていらっしゃる方々に少しでも参考になればと思い筆を執りました。

2.発 病

 
その日は突然やってきた。普段と同じように朝、布団から起きようとしたとき、強烈なめまいがきた。数秒間じっとして動けない。そのめまいが治まると後は大丈夫、しかし夜就寝のため横になると、又めまいが来る?早速近くの病院へ行ってみたが、「良性頭位変換めまい症」という診断だった。手術一年半前のことだった。

3.診 断
 その後、
虎の門病院耳鼻科へ通い始めてからも4〜5ヶ月に一度の間隔で、めまいの症状が出たり治まったりということで、たびたびの症状にMRI検査を受けた。結果、12ミリの腫瘍が見つかった。右聴神経腫瘍である。早速、脳神経外科へつないでいただいた。発病から一年後のことだった。

4.選択肢と決断
 
脳神経外科で、この病気(聴神経腫瘍)の勉強のために渡米し、三年間の期間を終えて米国から帰国したばかりの中冨医師に出会った(わたしはこの出会いを運の良い「運命の出会い」と思っている)。 中冨医師は、この病気のこと、治療方法のこと等、大変詳しく、かつ、わかり易く説明して下さった。治療の選択肢についても、外科的治療と放射線(ガンマーナイフ)治療とがあること、それぞれのメリット、デメリット、合併症等を私が納得するまで説明して下さった。妻と相談し私は惑わず外科手術を選択した。

5.入 院
 手術日の一週間前、8月28日に入院した。これは手術に先駆けて自己血の採取や脳血管造影検査など各種の検査を行うためだった。正直、こういった検査が結構疲れる。そして手術一日前、執刀医の中冨先生から手術に関する詳しい説明を受ける。これだけ万全を尽くして下されば心配することは何もない。

6.手術日
 9月4日手術当日、手術開始時間は午前9時からであるが、病棟を7時50分に出て8時には手術室へ入る。手術室へ入ったところで中冨先生が迎えてくださる。「先生よろしくお願いします」と挨拶すると「頑張りましょう!」と返してくれる、この「頑張りましょう」の一言が、絶対なる信頼と大きな安心感を与えてくれる。

7.手術終了
 
手術は11時間におよび20時に終了、1時間ほど手術室で麻酔から覚めるのを待つ、SICU(特別集中治療室)へ戻ったのが21時を廻っていた。妻の言によると、SICUに戻った時にはまだ意識は朦朧としており、かろうじて妻の顔と声を認識する。その夜はSICUで看病を受ける。兎に角のどの渇く夜だった!

8.病 棟へ
 翌日、9月5日、11時 SICUから病棟へ戻る。
よくTVドラマなんかのシーンで出てくるが、手術直後の患者の身体は、いろいろな「管」でぐるぐる巻きである。酸素吸入、点滴、ドレイン、小水、髄液抜き、なにせ管を踏まないようにベッドでじっとしていなきゃいけない。 手術後のMRI検査を受けるためMRI検査室までストレッチャーで運んでくれる看護師さん、手馴れたものである。ドレイン、小水袋、点滴の管を上手にコンパクトにして運んでくれる。うーん、なるほど、なるほど! 通常MRI検査は25分前後であるが、造影剤検査の場合もう少し時間がかかる、さらに私の場合、直後、手と唇の震えがあったため、頚椎もMRI検査してくれたため、さらに時間がかかった。狭いあの空間に40〜50分入っているとやはり疲れる。

9.術後一週間
ぐるぐる巻きになっていた管も次の日には、酸素吸入器とドレインが取れる、四日目には小水の管が取れ、七日目には髄液抜きの管が取れて、ほんとに身軽になっていく、あとは点滴の管のみである
。同時に術後一週間は翌日のMRI、二日目にはCT検査、血液検査等々、結構忙しい! 八日目に抜糸。この間、毎日朝夕と中冨先生が顔を出して声をかけて下さる、先生の顔を見ると不思議と安心する。

10. 退 院
 運動不足等から体力と筋力がびっくりするほど落ちる、そのため病院内でも理学療法(PT)や歩行訓練等で体重、体力を増していく。術後丁度一ヶ月、退院の日を迎える、退院前日、中富先生から手術のこと(手術記録DVDを見ながら説明を受ける)、術後のこと、これからのこと等説明を受ける。

11. 自宅療養
 自宅療養は一ヶ月
、家でも毎日できるだけ規則正しい生活を心掛ける。自宅の周りを歩いてその日の体調をみる。右の平衡神経を失っているためと手術後の縫合跡のこわばりから自律神経が乱れてふわふわ感が強い、これがなかなか辛い!自宅療養中に2回通院したが、右耳の聴力レベルは43.8デシベル、語音明瞭度は60%まで回復している。右耳の聴力は少し落ちても、わたしの左耳は「地獄耳」なのでこれでカバーしよう!

12. 術後半年〜1年
 わたしは、後頭部縫合跡周辺の頭の固さ、こわばりを表現するのに、“強力なパテックスを貼って後ろから引っ張られる”ような感じだと言っている。
面白いことにこのパテックスの強さとふわふわ感の強さには相関関係があり、グラフにしてみると比例しているように思える。術後4ヶ月くらいまでは、後頭部周辺の感覚が鈍い(これは神経がまだ繋がっていないとのこと)が、この時はふわふわ感も小さい、ところが術後5ヶ月〜1年くらいになると後頭部周辺の神経が繋がり、感覚が出てくる、「自分の頭」という感じがしてくる、それに伴い固さは和らいでくるものの、パテックス感は逆に強くなり、ふわふわ感も大きくなる。また、右側の首筋のこり、肩こりがひどく、肩甲骨まで達する、特に暑い夏は辛かった! 耳鳴りも週後半や疲れてくると蝉が鳴き始めるが、このような時わたしは、「今の季節は夏だよ」と自分に言い聞かせることにしている!

13. 術後1年半 (現在)
 その後、針、灸、マッサージといった理学療法も合わせて試してきた、効けば儲けものと思い、何でも試している。これが効いているかどうか分からないが、最近は後頭部周辺のパテックス感も随分減り、ふわふわ感も小さくなってきている。
蝉の鳴き声もだんだん小さく、鳴く回数も減ってきた。肩こり等は今でもときどき辛いときがあるが、以前に比べれば随分良くなった。 耳の聞こえ方も落ち着いてきており、ぼつぼつ近いうち「補聴器」を試してみようと思っている。バランス感覚がもっと良くなるかも知れないと思っている。現在、月一回通院して体調報告、投薬指導等を受けているが、中冨先生は術後も患者の身になって懇切丁寧にフォローして下さるので本当に有難く思っている。感謝、感謝の一言です。今回の手術を機会に「一病息災」の精神で前向きに今後も頑張っていきたいと思っている。 中冨先生、これからもよろしくお願いします。


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